第2回 2001年度あなたの町をうろうろ・広島編(村田ちひろ、中村有沙、ローブリィ翔、井出卓也)

ハイチーズが終了し、好評だった夏の特派員めぐりと同様の対決形式となった「あなたの町をうろうろ」、通称「町うろ」。
最年少戦士から2年目を迎えたちひろとローブリィが、この年の新人有沙とイデタクをそれぞれ引き連れて対決した広島編。年少メンバーのキャラが良く出た回で、特にちひろにとっては大きなターニングポイントになった回だった。
「パワーファイター」の称号を授けられてしまったのもこの回、ありちーコンビの「おーいし、おーいし」が登場したのもこの回。「ありりん、良くそんなに元気でいられるね」の名言もこの回。

新人の頃はとにかく笑顔笑顔で最年少らしく無邪気さが最大の武器だったちひろ。その一方で夏の舞台の「ダイナマイト」直前の舞台袖ではえらいことになってたりして、そのテンパリやすさと責任感の強さの一端みたいなものは見せていた。2年目になって有沙&八木志穂の3人が年下として入ったことにより、ちひろの「先輩としての責任感」は妙に強くなっていく。特に一つ年下の有沙に対しては、強く意識していたように思える。ちひろ自身は、1つ上の舞や桑安にそんなに面倒見てもらってた感は無く、むしろあすみ辺りとの絡みが多いように見えたけど。
序盤は、とにかくちひろが飛ばす。積極的な質問攻勢で「有力情報★有力情報」とはしゃいでみたり、第一チェックポイントで橋を上げて貰うのに「お願い作戦」を実行したり。第二チェックポイントに向かう途中では「ないんじゃないの、それ?」と笑いながら自分に突っ込みを入れる。ここは結構新境地で、僕の好きなところ。

それでも第二チェックポイントを見つけられず、途方に暮れたところでエンジンが切れる。元気な有沙が質問攻撃を再開しようとしたところで「ありりん、よくそんな元気でいられるね」の言葉が飛び出した。それでも、第2チェックポイントのお好み村の「ちいちゃん*1」でお好み焼きを食べると闘志が復活。3人*2で「男は泣き虫、女は強い」と唐突なシュプレヒコールを挙げながら、平和記念公園へと突き進む。

(写真のタイトル間違えた・・・)

平和記念公園に着いたところで、既に旗をゲットしていたイデタクがわざとらしく登場。これで全てを察知し、あまりのくだらない演技に怒りを覚えたちひろは、旗を持っているであろうローブリィを締め上げる。男子チームの視聴者の子がローブリィの背中から旗を出してあげると、イデタクがすかさずそれを奪い取り、逃げ去る。追いかけるちひろ。大混乱のままロケは終了。
ただ、この頃はそのロケをスタジオでフォローできたのが良いところ。ちひろが素直に謝る姿がなければ、なんか後味の悪いロケになってしまっていただろう。


男子チームにほとんど触れて無かった。新人は卓也だが、年上なのも卓也。それでもリーダーはローブリィ。ローちゃんは時折知性を見せるものの、基本的に適当。最後の旗発見も「これであったら面白いんだけどな。」と、人に聞かずに自力でヒントを解釈。「この辺じゃない?」って感じで探したら、偶然に旗を発見というラッキーパンチ。2つ下の有沙から「へたれ」扱いされる卓也。後のリーダーらしく、ロケ中は積極的に質問に絡んだりもしていた。それでも、スタジオの最後で重要な部分を言い間違え、山川恵里佳に「ほんとにへたれ、しっかりしてー」と突っ込まれるイデタク。角田ほどの説教くささは必要ないけど、山川ぐらいはっきりダメだしできる大人がいたほうが良いなと思った。
男子チームのカキづくしが非常にうらやましい。女子チームのお好み焼きとえらい差だな。


このコーナーでの出来事が後々のいろんなものに引き継がれていく。「パワーファイター」はちひろにとって良かったのか悪かったのか。この後、ちひろにはドラマでも舞台でもそんなキャラしか来なくなってしまった。だからこそ、その呪縛からようやく離れた感のある2003年のゴルゴ13面相が好きだ。ありちーコンビはこの年の年末スペシャルでも感動を呼び「うーれし、うーれし」の新語を呼び、「おーいし、おーいし」は天てれハウスでは一般言語になった。
責任感が強すぎるちひろ。後輩が出来てからは「自分が引っ張らなきゃ」と言う気持ちが強くなりすぎていた気がする。そして、その責任感の強さゆえ「パワーファイター」という半ばスタッフから無理やり与えられた称号*3を頑張って演じる姿を見るのは少し痛々しいところがあった。
そんなちひろも中学2年生。4人リーダーという比較的楽な環境の中、一昨年度よりかなりのびのびとしているちひろがいる。6年目、ほぼ確実に最終年度となる今年の天てれを誰よりも楽しんで欲しいと僕は願う。

*1:有沙セレクト

*2:視聴者が一人チームに加わっている

*3:パワーがあるのは確かだけど、やっぱり本人としては不本意だと思う。